Struts1.x サポート終了(EOL)で発生する業務アプリへの影響
Struts1.x サポート終了(EOL)で発生する業務アプリへの影響について紹介します。
Strus1 は、最終バージョン 1.3.10 にて、2013/4/5 にサポート終了してから、私たちの取引先からはこの件に関して様々なご意見が寄せられています。
個人的な視点ではありますが、今後の対策を紹介したいと思います。
多種多様なご意見があると思いますが、あくまで個人的な意見です。
サポート終了(EOL)での懸念
筆者のまわりではこんな声が聞こえてきます。
- サポート終了したのだから、脆弱性が発生した時のことを考えると今後の利用は不可とすべき!
- 今まで安定していたのだから、これからしばらく様子をみよう!
- Struts2 に完全移行だ!!
- Play (Scala) でいく!
大手企業というのは、サポートがなくなった時点で利用不可とする傾向が強いですから、当然といえば当然ですね。Struts1.x は5年ほど更新が無かったので、EOL はいつかくると思っていましたが、各企業側ではどれほど対策できているものでしょうか。
今後の対策は?
10年前のデファクト・スタンダードは,Struts + Spring + Hibernateでした。多くの業務系 Web アプリケーションは今もまだこのセットで稼働しているケースは多いのではないでしょうか。システム開発にかける予算は企業によって様々だと思いますが、私たちの取引先は本業がシステム開発ではありませんから「使えるものは骨の髄まで使う」というのが実情です。
では、今後どのように対策していけよいのか。
取りうる対策としては
- 自前で Struts1.x の保守を行う。
- 他の Web アプリケーションフレームワークに乗り換える。
以外ないのではないでしょうか。
Struts1.x で動作している業務システムは星の数ほどありますし、これからも現状維持できれば良いのではないかと思います。
また、国内の業務系Webアプリの技術者は、相変わらず Struts1.x の経験者が多いです。開発メンバーのスキルというのはプロジェクトを進めていく上でかなり重要なことですし、将来的な保守といった意味でも重要なことです。
Play (Scala) フレームワークを利用しようとする企業もあります。Scala と Java 言語で書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークで、軽量で開発者の生産性アップを目的とされています。利用できる技術者を集められるかが課題ではないでしょうか。
企業によっては「お上」から「EOL になった製品をこれからも使い続けてはいかーん!」という指示も出るでしょう。
では、どうすべきかといえば、やはり Struts2 に移行すべきなのでしょう。
なぜなら、Struts1 の正統な後継製品でありますし、開発のワークフローが概ね同じですから、Struts1 のスキルがあれば割と早く習得できるのではないかと思います。
Apache によると
- Spring Web MVC
- Grails
- Stripes
が、Struts2 の他にオススメされています。
参考サイト
・Apache Struts 1 EOL Announcement
http://struts.apache.org/struts1eol-announcement.html
・Play Framework - Build Modern & Scalable Web Apps with Java and Scala
まとめ
Struts1.x サポート終了(EOL)で発生する業務アプリへの影響について紹介しました。
皆さんのご意見はいかがでしょうか。いろいろ各人の持論はあるでしょうが「問題が起きたらきちんと対応できる」というのが利用ユーザーにとって一番安心なことだと思います。もちろん問題がおこらないことが一番重要なのですけどね。
今後も利用者の立場で製造をしたいものですね。
「Struts1のEOLでSAStrutsはどうなる?」も気になる方は読んでみてください。
おつかれさまでした。