Excelでパスワード設定する方法
Excelでパスワード設定する方法です。
この記事の執筆時点では、日本年金機構のウイルス感染による大量の個人情報漏洩事故の報道が話題となっています。近年では相次いで発生している個人情報漏洩。ある教育関係大手企業の個人情報漏洩も世間を騒然とさせる話題となりました。
しかし、その多くは人的ミスや悪意ある行動によるものです。
個人情報の入った Excel を普通に保存していては、漏えいした際に大事件になってしまいます。そんな事件にならないように Excelでのパスワード設定をする方法 を紹介したいと思います。
パスワードをかけてしっかりセキュリティ対策したいですね。
Excelブックにパスワードを設定する
ここでは Excel 2010 の画面で紹介しますが、Excel 2013 でも同じことができます。まず、パスワードを設定したいExcelブックを開き、リボンから「ファイル」タブをクリックします。
「名前を付けて保存」をクリックします。
ダイアログ下の「ツール」をクリックすると出てくるメニューの「全般オプション」をクリックします。
「ファイルの共有」欄の「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」に任意のパスワードを入力して、「OK」をクリックします。読み取りパスワードと書き込みパスワードは、別々のパスワードを設定することもできますし、片方だけの設定もできます。
- 読み取りパスワード: Excelブックを開く際に入力するパスワードを設定します。
- 書き込みパスワード: Excelブックを編集する際に入力するパスワードを設定します。
- バックアップ ファイルを作成する: .xlk というバックアップファイルを作成します。
- 読み取り専用を推奨する: Excelブックを開く際に「読み取り専用」で開くか確認メッセージが表示されます。
ここでは、読み取りパスワードと書き込みパスワードは別々に設定します。もちろん、同じパスワードも設定可能です。
【注】設定したパスワードを忘れてしまうとブックを開くことができなくなったり、編集することができなくなったりします。どこかにメモを取るなどして、きちんと管理しましょう。
＞＞どうしてもパスワードを思い出せない方はこちら＜＜Excel シートやブックの保護パスワード解除方法
読み取りパスワードの確認画面が出てきます。先の画面で入力した読み取りパスワードと同じパスワードを入力して「OK」をクリックします。
書き込みパスワードの確認画面が出てきます。先の画面で設定した書き込みパスワード同じパスワードを入力して「OK」をクリックします。
保存先を指定してファイル名を入力したら「保存」ボタンをクリックします。
「バックアップ ファイルを作成する」にチェックを入れていると .xlk というファイルが出来上がります。
パスワードを設定されたExcelブックを開く
読み取りパスワードを設定した場合、Excelブックを開くとパスワードの入力を促されます。設定した読み取りパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。
書き込みパスワードを設定した場合、Excelブックを開くとパスワードの入力を促されます。設定した書き込みパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。Excelブックの編集をしない場合は、「読み取り専用」をクリックします。
パスワードを間違えると「入力したパスワードが間違っています。…」のメッセージが表示されます。CapsLock が On になっていないかなどを確認し、「OK」ボタンをクリックして正しいパスワードを入力しましょう。
まとめ
Excelでパスワード設定する方法を紹介しました。
パスワードを設定したからといって、絶対安心というわけではありません。世の中にはパスワードロックを解除できるツールもたくさんあります。個人情報については、保管の仕方や扱い方に十分に注意して実務をおこなわなければなりません。
悪意ある行動はその人のモラルの問題として、人的ミスによる流出は企業としては絶対に防ぎたいところですね。
皆さんも十分に注意してください。
おつかれさまでした。