Excel リボン非表示 カスタマイズ方法

Excelでリボンの非表示(カスタマイズ)する方法です。

Excel リボン非表示 カスタマイズ方法

以前「VBA リボンを非表示にする方法」のページで、VBA によるリボン非表示の方法と Custom UI Editor Tool を使ったリボン非表示の方法をご紹介しました。

今回は、Office Ribbon Editor を使った リボンのカスタマイズ方法 を紹介したいと思います。Office Ribbon Editor をインストールされていない方は「Office Ribbon Editor インストール方法"」よりインストールを実施してください。

リボンカスタマイズの準備

リボンをカスタマイズするには リボンメニューのコントロールID を知る必要があります。Microsoft は Office のバージョンごとにコントロール ID 一覧を公開しています。

上記サイトより、必要なバージョンのファイルをダウンロードしてください。ダウンロードファイルを展開すると、Excel や Word など、全ての Office アプリケーション用のコントロール ID が用意されています。

Office用のコントロールIDリスト

ExcelControls.xlsx を開くと、「コントロール名」「コントロールタイプ」「タブ名」などの情報が表示されます。これらを元に、リボンをカスタマイズします。

Excel用のコントロールIDリスト

リボンのカスタマイズ

試しにリボンの ホームタブの フォント だけを表示するように変更してみましょう。

対象の Excel ファイルを Office Ribbon Editor で開きます。

ここでは、新規に作った「Sample.xlsx」を使います。

開くと右側の Document Explorer に以下のように表示されます。

Office Ribbon Editor Document Explorer

Custom UI Parts を右クリックすると、Add CustomUI にOffice 2007、 Office 2010 が表示されます。

Office Ribbon Editor CustomUI

両方クリックすると、以下のように、RibbonX12、RibbonX14 が表示されます。

Office Ribbon Editor X12 X14

RibbonX12 は Office 2007用で、RibbonX14 は Office 2010 用となっています。

これを以下のように編集します。

RibbonX12


<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2006/01/customui">
  <ribbon startFromScratch="true">
    <tabs>
      <tab idMso="TabHome" visible="true"> 
        <group idMso="GroupClipboard" visible="false"/>
        <group idMso="GroupFont" visible="true"/>
        <group idMso="GroupAlignmentExcel" visible="false"/>
        <group idMso="GroupNumber" visible="false"/>
        <group idMso="GroupStyles" visible="false"/>
        <group idMso="GroupCells" visible="false"/>
        <group idMso="GroupEditingExcel" visible="false"/>
      </tab>
    </tabs>
  </ribbon>
</customUI>

RibbonX14


<customUI xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/2009/07/customui">
  <ribbon startFromScratch="true">
    <tabs>
      <tab idMso="TabHome" visible="true">
        <group idMso="GroupClipboard" visible="false"/>
        <group idMso="GroupFont" visible="true"/>
        <group idMso="GroupAlignmentExcel" visible="false"/>
        <group idMso="GroupNumber" visible="false"/>
        <group idMso="GroupStyles" visible="false"/>
        <group idMso="GroupCells" visible="false"/>
        <group idMso="GroupEditingExcel" visible="false"/>
      </tab>
    </tabs>
  </ribbon>
</customUI>

tab idMso="TabHome" というのが、ホームタブを意味します。これの表示するかどうかの visible を true にすることで、ホームタブが表示されます。その中の group で、idMso="GroupFont" だけを visible="true" にすることで、フォントだけ表示されます。

変更したら保存して、ファイルを開いてみましょう。

Excel リボンの非表示

おおお、「ホームタブ」の「フォント」以外が非表示になりました^^

参考サイト

・officetalk Display and Hide Tabs, Groups, and Controls on the Microsoft Office Ribbon User Interface (Part 1 of 2)

http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ee390805(v=office.11).aspx

・officetalk Display and Hide Tabs, Groups, and Controls on the Microsoft Office Ribbon User Interface (Part 2 of 2)

http://msdn.microsoft.com/en-us/library/ee633442(v=office.11).aspx

・2007 Office Fluent リボンをカスタマイズする (開発者向け) (パート 2-3)

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/aa338199.aspx

まとめ

Excelでリボンを カスタマイズする方法を紹介しました。

リボンが xml で制御できるとなると、いろいろ応用ができそうですね。

うまく使って業務をスムーズに進めましょう。

おつかれさまでした。

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